株式会社 デザインラボ
代表取締役 苅谷 伊

  

1989年ごろから父親が営む『苅谷看板サービス』の業務に携わり、ものづくりへのやりがいを見いだす。父の後を継ぎ、『デザインラボ』の代表取締役に就任してからは、若手を積極的に登用。常に前向きな姿勢で、ビジュアルサインの可能性を追求している。

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1987年に創業された『デザインラボ』では、商業デザインや屋外広告物などの企画・設計・製作・施工を手掛けている。長年の実績を元にした独自のマーケティングで、クライアント企業の戦略と販売促進の提案も行う。中部国際空港や愛・地球博(愛知万博)関連の仕事も手掛けるなど、確かな実績と実力を兼ね備えている。

「充実した職場環境を確立することが
地域貢献の一歩なのです」

■仕事に対する誇りと充実感が、良い結果を生み出す

「産みの苦しみの中に喜びを見だせなければ、
中途半端な仕事しかできません」
と、苅谷社長はものづくりに対する熱い思いを語る。
そしてその思いをスタッフたちに伝えるために、
仕事への誇りと達成感がもてる職場環境の確立を進めている。
スタッフが楽しく働き、充実した日々を送ることは、
会社の成長だけでなく、
地域活性化という好循環にも結びつくのだ。

岡本 まずは『デザインラボ』さんのこれまでの経緯からお聞かせください。

苅谷 1987年に父が『苅谷看板サービス』として創業し、2004年には『デザインラボ』に社名を変更。時代に即した事業展開を進めてきました。現在では、看板だけでなく、デザイン、サイン、グラフィック、WEB、ビジュアルコンサルタントの事業部に分け、商業デザインや屋外広告物、店内サインPOP、ぺーパーメディア、WEBなどの企画から設計、製作、施工まで幅広く手掛けています。

岡本 苅谷社長は、最初から家業を継ぐことを考えていらっしゃったのですか。

苅谷 いいえ。屋外広告制作はいわゆる3Kと呼ばれる、体力的にも厳しい仕事でしたし、最初は継ぐつもりはなかったんです。けれども、父の仕事を手伝うようになって、ものづくりの楽しさを実感したのです。一方で、この業界には若者が少ないことを知りました。「このままでは、長年継承されてきた技術が途絶えてしまう。失われたノウハウを取り戻すには相当の時間を要する。それだけは避けたい」という思いが強くなり、私はこの仕事に本格的に取り組む決意をしたのです。

岡本 実際に代表取締役に就任されてからは、どのような運営を実施していらっしゃるのですか。

苅谷 5年ごとに中期目標を掲げています。現在、社会情勢の変化は激しく、たった1年でも状況は大きく変わります。そのため、長期目標を立てたとしても、その目標に縛られるだけで、常に変化していく環境に適応しにくくなります。5年を一区切りとすることで、状況の変化に合わせた軌道修正を加えやすくなるのです。また、こうした目標は会社のためだけでなく、若いスタッフの夢につながるものでなければならないと思うようにもなりました。今では新年度を迎えるごとに、一人ひとりの目標を聞き、その達成や実現のための方向性について考えています。

岡本 人材育成についてはどのようにお考えですか。

苅谷 仕事に対するモチベーションを常に高く持ってもらうよう、努めています。スタッフが、自信と誇りを持つことができるよう、注目度が高くやり甲斐のある仕事を確保することが、経営者としての務めであると認識しています。また、納期を厳守することも徹底させているんです。スケジュール通りに作業をこなせば、必ず納期は守れるもの。つまり、計画性を持って作業を進めることが大切なのです。効率が良ければ利益も上がり、次の仕事につながる。そうした日々の繰り返しが実績となるのです。さらに、個々のスタッフが個性を最大限に生かせるよう、得意分野や能力に合わせた人員配置を大切にしています。当社のスタッフは皆、自主的に働いてくれる者ばかりなので、本当に人材には恵まれています。彼らが常に前向きに仕事に取り組めるよう、私も最大限の力を尽くしていきたいのです。

岡本 今後の展望をお聞かせください。

苅谷 地域社会に貢献できる企業に成長していきたいと考えています。企業として地域に何ができるのか、常に考えてきました。まずはスタッフたちの暮らしを守り、やりがいを持って仕事に取り組める環境を作り出すことが、地域活性化への一歩だと考えています。そのためにも、『デザインラボ』の運営に取り組んでいく構えです。

岡本 ぜひ頑張ってください。

……コラム……

堅実な歩みを重ねることが、飛躍につながる
▼『デザインラボ』は、1987年に『苅谷看板サービス』として創業。94年に工場を新設し、95年に有限会社として法人化を果たした。さらに2004年には『株式会社デザインラボ』に社名を変更し、新たなスタートを切った。代表取締役を務める苅谷氏は、自らの仕事量が1.5倍になっても、人材育成にあてる時間を惜しむことはなかった。それぞれのスタッフが技術力を高めることで、会社全体の技術力アップにつながる。それが会社の成長へと実を結んだのだ。
▼常に斬新さとインパクトが求められるデザインの世界。苅谷氏は、人との出会いを大切にすることで、コミュニケーションの中から要望を汲み取り、さらにそこからアイデアを生み出している。だからこそ、顧客が求める、機能性とデザイン性の高い広告を作り出すことができるのだ。

対談を終えて

「常に新しいものが求められるデザインの世界。その中で着実に成長を続けていらっしゃる『デザインラボ』さん。その秘訣は、常に前を見据えて運営していらっしゃる苅谷社長の手腕にあると感じました。スタッフの方がそれぞれの能力をフルに生かせる人員配置やフォロー態勢、さらに日々の膨大な業務をこなしながら、人材育成にも力を入れていらっしゃる。スタッフが生き生きと働ける環境があるからこそ、企業としての成長が実現できるのですね(岡本 富士太氏・談)」

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